18.8.08

Arc'Teryx Charlie Pack (USMC ILBE)



デザイン:
デザインはEagle等の3Dパックに似ていますが、多少小さめです。背中の部分(背負い式水筒用ポケット)に取り外し式のフレームを入れる方式です。
収納箇所は2つ、メイン1箇所、表面ポケット1箇所です。内部に小物入れの仕切り等は無く、空っぽです。
なお、表面ポケットは初期のデザインでは両側面からジッパーが明けられましたが、最近のものは左側(右利き)のみです。このポケットのデザインが非常にすばらしく、見た目は物があまり入りそうにありませんでしたが、これが驚きで拡張性があります。この辺がArc'Teryxの技術者のすばらしいところですね。

大きさ重量:

27L級。重さは1.17kg(!)ちなみにこの大きさの戦闘パックでこの軽量性はArc'Teryxだから出来たともいえるでしょう。

材質:
725Dコーデュラ

色:
ACU、黒、Multicam(*写真)、クロコダイル(コヨーテとODの中間色)
廃盤:Woodland、Desert

値段:
軍のIDを見せたらEagle 3Dパックの半額以下で買えました

感想:
非常に軽く使いやすいです。ただし、背負いストラップは薄く、あまり重いものを入れるとキツイです。戦闘においてはあくまでも1~2Day用といえるでしょう。EDCにも向いてます。

追記:
このパックは、米海兵隊ILBE計画の大型背嚢に「おまけ」(笑)でついてくる小型戦闘用パックと同デザイン。海兵隊員に支給されるモデルはMARPATピクセルカモ、製造は労働賃金が安いプエルトリコ等でPropper社名で製造されている。Charlieは本家本元Arc'Teryx、カナダ製。なお、MARPATカモの製品は現職海兵隊員への支給しか認められておらず、民間人がいかなる方法なりとも入手し所持していると連邦政府より控訴されるそうです(これは海兵隊EGAマークがつく製品全てだそうです)

15.8.08

Mystery Ranch BDSB



サイズ: 7000CI(約115L)の大型戦闘背嚢。

フィット:
パック自体ですが、まず運用者の胴の長さに合わせて簡単にフレームの高さを調整できます。ベルクロを使用しており、付属するプラスチックのヘラをフレームとバッグ部分に突き刺し、ベリベリとベルクロを剥がし、任意の場所でヘラを抜くとフレームが固定されます。着用する際は、いったん全てのストラップを緩め、背負った後、まずお腹のベルトを固定、そして肩紐を引っ張ると準備完了です。

色:

当時の米特殊戦軍の研究成果で灰色が極寒冷地~砂漠において一番適しているということから採用されたとのこと-ちなみに米陸軍も灰色ベースのピクセルパターンの迷彩を後日採用しました。また、当時としては珍しく、バックルが全てパックと同色(対IR処理済)でした。

素材:
Danaは2004年当時から既に750Dのコーデュラやスペースネット等使用。当時軍用の製品はパックであろうと戦闘装具であろうと1000Dが標準。特殊部隊の過酷な使用に耐えられるのか心配しましたが、部隊からのクレームは過去4年間全く無いそうです。流石Dana!

収納口:
上部、両側面、底部と4箇所になります。

外装:
いたってシンプル。MOLLE等は一切無く、側面にはNALGENE 1Lサイズの水筒ポケット、前面には長方形のポケットがあります。このMOLLEが無い点に関しては、Danaの個人的好みで付けなかったそうです。側面水筒ポケットですが、これが大変重宝されており、各種銃床もフィットします。底部の寝袋収納場所は折り畳みが可能であり、その場所にカールグスタフの弾薬を2発携行できます。

内装:
AN/PRC-117系の無線機を入れる仕切りとMOLLEがあります。底部には極寒地用寝袋の収納が出来る様にデザインされております。

使用した感想:
70パウンド前後の重量を入れても非常に安定しており快適に、なおかつ隠密な移動が可能です。

また、海外出張の際に何度か携行する機会もありましたが、世界でも一番軍用品への目が厳しいといわれている国でも入国審査でひっかかったことも無く、「民間人に受け容れ易い」パックといえるでしょう。

金額:
2004年に購入当時 $650前後


追加情報:
2004年に米軍のイベントで初めて存在を知ったのがMystery Ranch。創始者のDanaの製品は自分がモンタナで生活を送っていた時代に良く使用はしてましたが、会場でご本人に初めて対面、Dana Design売却の話など伺いました。同社では04年当時 米海軍特殊部隊の契約でBDSBという大型戦闘背嚢を製造しており、1個サンプル購入したのが写真